1.温泉に四度入る

夫婦でバス旅行に出かけることが多い。今は少し減ったが、10年ほど前は、年に4,5回バスツアーを利用した。なんと言っても、安い。一泊旅行でも、2万円程度だ。自分の車で出かけると、とてもこうはいかない。①ガソリン代、②食事代、③観光地の入場料、それだけでも超お得。他、バスだと何時でも眠っていい。運転しないので神経を使わない。予定はすべて人任せ。ツアーによっては、現地のおみやげが付く・・というふうに良いことずくめである。何より、宿泊代は、団体料金のため破格である。

イントロが長い? スイマセン。そのツアーだが、バスガイドさんが必ず言うことの中に「温泉は何度入るのが通でしょう?」なんてものがある。正解は、三度である。到着して、夕食までに1回。寝床に着く前に1回。そして、朝の寝覚めである。これで初めて、温泉へ浸かったと言えるらしい。ツアーの行き先が温泉の場合、コロは大抵は定跡通りにしている。が、時に、それは壊れる。今回の旅もそうだった。良い温泉は何度入っても楽しい。

作並温泉のお湯は、とてもさらっとしている。ほんの少し硫黄の臭いがするが、ほとんど気にならない。そもそもコロは硫黄温泉が大好きだ。朝一番の温泉もいい。出発が遅いなら、お客さんがほとんど出発した後、朝食を取ってからゆっくり景色を愛でるのも、これまた楽しい。ほとんど貸し切り状態である。チェックイン時間と同時に旅館に入り、すぐにお風呂というのも、お薦めだ。無論、広い露天風呂には誰もいない。朝は、季節にもよるが、鳥の声、渓流の音、すべてが透き通るように美しい。作並温泉もその例に漏れない。毎日、朝起きがけにこんな温泉に入れたら・・・まあ、贅沢きわまりない願いだろうが。

山寺駅へのアクセス

2.三日目は、山寺駅へ

ついに旅行最終日。今回の旅行の最大の目的地、それは実は山寺だった。山寺???北陸の方には馴染みがないだろうが、(コロの周りの誰に尋ねても、ピンと来た人はいなかった)

山形では、山寺と言えば、誰でも分かる。この地で言う山寺とは、「立石寺」のことである。立石寺??となる方には、「閑かさや岩にしみいる蝉の声」と言うと、「ああ、それっ!」と頷かれるだろう。そう、あの句である。松尾芭蕉、奥の細道に登場する山形県、立石寺である。

作並駅から、再び仙山線に乗り、宮城県から山形県に入る。仙山線は、単線である。列車のすれ違いは、各駅で行うしかないので、プラットフォームでは駅員さんが、「今、〇〇駅を出ました。後〇分です」とかいう会話で慌ただしい。勿論、観光客の姿をのぞけば、周囲はほんとど田舎である。田舎の割に、山寺までの参道には、それなりに土産物屋や、お食事処が並ぶ。山寺は偉大だ。

立石寺

山寺駅から見た立石寺全景

山寺マップ

山寺マップ

 

作並駅から、快速電車で20分ほどで山寺駅に着く。ちょうど午前10時頃。小さな駅なのに、ちゃんと観光局のためにコインロッカーまである。ここに荷物を預け、山寺へ向かう。山寺は、駅の真正面に見えるが、言ってみれば山全体が境内である。その境内というか、山の斜面にいろんなお堂が並んでいる。麓までは、7,8分で着くが、問題はここからだ。頂上の奥の院まで、登る山道の長さは全部で千段を超す。これが修行だ。

自慢ではないが、昨年1月は、体重が74kgもあった。その前年に出かけたバス旅行では、温泉街の石段を登れず、途中でギブアップした。息が上がって、心臓バコバコ。休んでも回復しないので、途中の休憩所で待つ羽目に! コロの嫁さんだけが、頂上まで行った。情けない! 確か、伊香保温泉だったような・・・

3.石段を登る

山寺への参道

山寺への参道

今回はリベンジ。体は軽い。この2年歩き続けたおかげで、体重は66kg。毎日ウォーキングで5000歩は歩いている。それに生活歩数が加わる。多分1日トータル7000くらいだろう。後、腕立て伏せが50回。始めたときには、10回だったが、ここまで増えた。腹筋と背筋運動で、筋肉もそれなりに・・腰痛も今は昔状態である。

麓に案内板がある。頂上の「奥の院」まで、往復40~60分と書いてあった。(上記山寺マップ参照)途中で寄り道すると、もっとかかる。てなわけで、考えていても始まらない。早速歩き始める。天気は予報が外れ、空には快晴である。まだ空気は肌寒いが、少しずつ暖かくなりそう。天はコロ夫婦に味方している。鬱蒼とした木々の中を、山道をもくもくと歩く。かなり急な所もある。おまけに道が細い。一人しか通れない幅のところも多い。とりあえず、途中の仁王門まで、頑張る。

4.奥の院に到着

立石寺奥の院

立石寺奥の院

急坂はさすがに頑張り過ぎで、息が上がる。以前と違う所は、数十秒休むと、その息が収まる。また、歩き出す。足の筋肉は、坂道の負荷に耐えている。コロの嫁さんもジムで鍛えているので、遅れず付いてくる。どちらかというと、私がフーフー言ってる感じだ。結局、頂上の奥の院まで30分くらいで着いた。ここから、iPad airで、facebookにせっせこと書き込みを始める。これがやたら時間がかかる。ばかでかいサイズの写真をリサイズしたいのだが、iPadで縮小する方法がよく分からない。上手な先生は小さな写真を4枚重ねにしていたりする。メールで写真を送ると、添付ファイルサイズを三段階に切り替えることができる。でも一々メールを送るのが煩わしい。結局いつもの通り、ばかでかい写真を一枚と駄文を送る。コロの嫁さんは、周囲を散策している。もう、参拝は終わったらしい。

それにしても、ここからの眺望は絶品だ。眼下に広がる世界も見事だが、周りに広がる山肌と紅葉がまた何とも素晴らしい。紅葉はもう終わりを告げているが、それでもその名残は残っている。芭蕉もこの場所に立って、同じ風景を観たのかと思うと感無量である。俳人という生き方もそれはそれですてきだ。あ-。コロの父は、菊水という俳号をもっておりました。ちなみに母は芙蓉。奥能登の小駅を包む誘蛾灯・・・は、コロの父の作です。世を捨てて、俳人になるか? なんか廃人になりそうです。

5.帰りにそばを食べる

帰りは思いの外というか、思い通りと言うか、かなり早く下山できました。途中で、見晴らし堂から下界を見下ろしたりしながら、そんなにハードでもなく、無事に降りてきました。麓の社務所でお線香を買い、「この辺りておそばのおいしい所はどこでしょう?」と尋ねました。即座に返ってきた答えが「美登屋」さん。早速そちらへ向かいます。結局、ここへ到着したのが、11時半を回った頃。もう沢山のお客さんで1階は埋まり、二階の座敷に通されました。

注文は、板そばとずんだ餅。コロの嫁さんは、だしそばを注文していました。二人で冷たいそばを注文した。なんか変? そうです。お昼には快晴で気温が上がり、おまけに結構な距離と時間歩いたので、汗がいっぱい。冷たいものを食べたい、気分だったのであります。板そばは、1360円(美登屋さんのHPを見ながら書いています)でしたが、そばの量は二人前くらいあるので、こんなものでしょう。お味は結構いけます。細麺でこしがあり、旅先を差し引いても、おいしい部類です。お越しの際は、ここはお薦めです。

美登屋さんの板そば

美登屋さんの板そば

6.仙台駅で土産を買う

山寺を1時間早く12時15分に出発する。現地滞在時間は、2時間15分。後は、仙台駅で買い物となる。前もって、ネットで調べた仙台駅おみやげ、ベスト10.。伊達絵巻、萩の月、鐘崎の蒲鉾、かもめの卵(これは岩手県)、ずんだ餅、いろいろ買った。なぜか、先日神戸で買った「かりんと饅頭」まである。仙台名物って書いてあるが、形は神戸とおんなじ。土産を買うのは好きだが、デパートを歩き回るのは疲れる。それでも、みやげを配るところは沢山あるので、ぐるぐる名店街を回る。疲れる・・・ぐたー、後は仙台空港から帰るだけか?