安保法案は、問題外

安保法案の議論、噛み合ってませんね。

論点は二つあります。一つ目は、安保法案で日本がより危険になるのか、安全になるのか、という問題。二つ目は、この国論を二部する議論のそもそもの進め方です。

一つ目を語るだけでも、山のように字数が要りますので、これは割愛。と言うか、書き切るだけの自信がありません。コロの意見箱にこれまでの投稿を掲載していますので、基本的な考えはそこにある通りです。

議論の方法こそ、民主国家の命

さて、二つ目の論点です。

議論の進め方です。結論から言うと話になりません。憲法の最大の擁護者は、言わずと知れた内閣総理大臣です。その方が筋金入りの改憲論者で有り、積極的平和主義者です。自分の思いを実現するのが、最大の正義で有り、そのために自らの持つすべての権力を利用し尽くしています。

NHKの会長に、友達をつけ、メディアを操作する。日本での実質上の憲法の番人、内閣法制局長官を、慣例を破り、集団的自衛権に肯定的な外務省出身者にすげかえる。すごいですね。こんな国の方向を180度変えるような政策を、国民的議論に委ねることなく、関係部局を自分の考えに賛同する人間で塗りつぶしていく。そして、自民党議員には箝口令をしく。まるで80年ほど前の時代に戻ったかのようです。

結局、国の行く末を預けるかどうか、それはその人間を信用できるかどうかです。正面から、問題を列挙し、国民と共に考えるという手順を踏めないような人間を私は信用できません。まして、自分たちの命を預けることなど到底できません。広島で、抗議の声を上げた老人に「あなたとは考えが違う」と平然と言い放つ。敵と味方を峻別する政治、その手法に飲み込まれ、国民さえ白か黒かという二者択一を迫られています。指導者としては最悪です。首相はすべての国民の代表でしょう。少数の中にこそ、聞くべきものをくみ取り、同じ目線で物を考える。どんな結論になるにせよ、それが国のトップとしての最低限の責務です。自分の意見を肯定するもののみを愛でる。行く末が空恐ろしいのは、私だけでしょうか?