お正月映画「君の名は。」

・昨年は、長女と1月2日に北鉄航空バス旅行で、名古屋熱田神宮へ出かけた。今年は彼女も嫁に行き、1月1日は閑かな元旦。久しぶりに映画でも・・。次女夫婦が感動したという「君の名は。」を鑑賞することに!

・この映画は、昨年10月頃から上映されているが、好評のためロングランとなっている。アニメ映画にも係わらず、その美しい映像と音楽は各メディアでも絶賛されている。

・不思議な映画である。イントロから、すぐに男子高校生と女子高校生の意識が、何かをきっかけに入れ替わっていることに気づく。以前にもそんな物語はあった。だが、そこからの展開がとても新鮮だ。映画の解説は私の仕事ではない。でも、どんどん引き込まれていく。この年令になって、アニメ映画で泣くとはとても思わなかったが・・

映画の1シーン

・大好きな飛騨の風景。地図上の点は、神岡か、飛騨市か? 過去に自分自身が訪れた場所と重なる。そして、何より、映像が美しい。これまで奥飛騨で撮った数多くの写真より、映像は遥かに飛騨らしい。ストーリーの展開に、こうした小さなしかけがとても大きな役割を果たしていることに、終わってから気づく。

・風土記に出てくる、日本最古のお酒は、唾液のアミラーゼで発酵させる原始的な製法で造られた。神社の鳥居を超えると、そこは彼岸(あの世)、こちら側は此岸(この世)。日本の古き知識が、至る所にちりばめられている。「この橋を渡ると、向こうの世界。此岸に戻るためには、自分の半身を残して来なければならない」ヒロインの祖母が語る言葉の深い意味、それが最後の最後で、とても重要な役割を果たす。なんとも、よく考えられたストーリーだ。

・そして、エンディング。胸が痛くなるほどに切なく、心がざわめく。どうなるのか、まるで読めない。祈りにも似た気持ちの中で、何度も眼鏡を取り、目頭をぬぐった。この映画が日本映画の歴代2位となった訳がほんの少し分かる。何かが傑出しているのではない。映像、音楽、ストーリー、語り、出演者の気持ち、その一つひとつがとても丁寧に作り込まれている。日本という土地と気と水、そして時間。すべてが必要不可欠であり、精密な部品のように絡み合い、そして共鳴している。良い映画というより、心惹かれる映画だ。こんな感動は久しぶりだ。